参道
歩くこと、踏みしめることで、切り替える

結界のタイプ
手間をかけることで生まれる結界
両端の世界と、結界を形作る行為
日常
歩く
上り下る
囲われる
光を感じる
音を聞く
神域
歩くこと、踏みしめることで、切り替える
参道、神社の鳥居や、お寺の山門などの結界を超えた先にある、通路のことである。また広い範囲で、門前町とその周辺を指す言葉でもある。寺社によって様々ではあろうが、鳥居から境内までかなりの距離をもつ参道も存在する。長野県戸隠にある戸隠神社の参道はその杉並木で有名であるが、奥社とよばれるところまで1kmほど山道を登った先に存在する。
参道を実際に歩いているとわかるが、境内に近づくに連れて映像的・視覚的・身体的な演出がなされていることが感じられるだろう。木々は鬱蒼とし、場合によっては道が険しくなったりする。戸隠神社を私が訪れたのは雨の日であったこともあり、かなりの悪路を登った思い出がある。木々の隙間から入ってくるかすかな光と足から伝わる地面の凹凸、風に木々が揺れる音などすべてが神域に近づいているのだと意識させる装置となっていた。参道は、長い時間とともに、神域であることを実感させるのである。あえて長い道を歩かせることで意識の切り替えを促す。登ったり下ったり、物理的に位置が変わるのも意識変化に結びつける効果を狙ったものであると言える。
現世と神域を結びつける仕組みは、神社には多く存在するが、参道もその例に漏れず意識変化のグラデーションの装置なのである。