場所取り
身代わりとして、存在を周知させる

結界のタイプ
見立てることで発生する結界
両端の世界と、結界を形作る行為
公
私物を置く
遠慮する
自制する
座らない
プライベート
身代わりとして、存在を周知させる
ありえない!と留学生に叫ばれたのが、印象に残っている。ファストフード店で荷物を放置して昼ごはんを買いに行ったときのことだ。場所取りとしておいていったわけであるが、よく考えるとなんとも危なっかしいことを平気でできるなとも、振り返って思う。
フードコートに行くと、稀に携帯をテーブルにおき、場所取りをしている場面に遭遇する。流石に貴重品はヒヤッとするのだが、盗まれる雰囲気は到底ない。携帯を置くことによって、公のテーブルが一時的に個人に所属することとなる。言うなれば公と個人のプライベート空間を区切る結界として、貴重品が機能しているともいえるのだ。
貴重品の放置ができる、つまりはその場所の治安の良さが出るということも考えられる。席を奪われる、もしくは盗まれるということは、つまりは結界が成り立たなかったということである。結界はその結界が存在する土地の約束事や「けじめ」を浮かび上がらせ、視覚化したもの。少し乱暴な言い方かもしれないが土地柄を判別するのに、この「場所取り」の風景は有効なのかもしれない。
ちなみにこの場所取りの光景は日本以外でも見ることができる。貴重品は流石に見たことはないのだが、シンガポールなどでは地元のフードコートのテーブルに大量のポケットティッシュがおいてある光景を目にするだろう。場所取り用かは定かではないが、年配の女性がポケットティッシュを売って歩いている場合まである。
心のけじめで成り立っているなあと思える結界の最たる例、それこそがこの「場所取り」なのかもしれない。