お手洗い

身体から出たものは、巡り巡ってまた生命の源となる

結界のタイプ

自然崇拝から生まれる結界

両端の世界と、結界を形作る行為

身体

用を足す

清潔にする

敬う

神域

身体から出たものは、巡り巡ってまた生命の源となる

いわゆるトイレの神様である。便所神,神,おへや神などとも呼ばれている。

厠とは便所のことで、その語源については、川の上あるいは川のほとりに設けられた川屋にあるとする説が有力である。その祀り方は地方によって異なり、便所をいつも清浄にして灯明をあげたり、人形を祀り花を供えたり、小さな神棚を設けたり、新設するときに甕の下に人形を埋めたり、大病になったとき願を掛けて花や酒を供えたりする。また、お産とも関係が深く、妊婦が美しい子の誕生を祈願して厠を清めたり、臨月に便所にお参りをしてお産が軽くすむように祈願したりするが、これは排便の様子がお産の様子に類似するところから生じた類感呪術の一種と思われる。関東地方には赤子の初外出に便所参りをする風習がある。

神道では主に厠の神は、古事記や日本書紀の神話に見るところの、植山神と水波能売神とされており、往古より上記に示すような信仰、感謝と祈りが捧げられてきた。また仏教などでは烏枢沙摩明王がいるとされる。

由来としては体から出たものが川へと流れ、生命の源である海=神域へと流れ着く、つまりは己の身体と神域の間に存在するものがトイレであった。また時代が下るとトイレは肥溜めとしても重宝され、農作物の肥やしとして用いられた。箸の項目でも記述したが、食べ物に対して神聖視する考えが古来からあった。つまりは自分たちの食と直結する場、それが厠であり、神が宿る依代となったことは想像に難くない。

少し昔に「トイレの神様」という楽曲が流行ったくらい、この国は心の底では結界であるトイレに愛着を持っている土地柄なのかもしれない。

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