雲文字

「知らぬが神」

結界のタイプ

見立てることで発生する結界

両端の世界と、結界を形作る行為

空を模したものをおく

見立てる

「知らぬが神」

結界は古くからの伝統だけでなく、私達の生活様式の変化とともに新たに生まれるものである。その代表的な例が、神棚の上に貼られるこの雲とかかれた紙と言えるだろう。

本来神様を祀る場所は、清らかな場所でなくてはならない。建物の一番最上階に配置し、一番天に近しい場所に祀るのがふさわしいとされる。しかし昨今マンションなど、自分の住む範囲の中ではどうしても神棚を最上部に飾ることができない場合が増えてきた。さあどうしたものか。

そこで雲文字や雲板が登場する。建物のどの階であっても、神の上にはなにもなく、空があるのみ天界に続く場所であると示すために、雲や空の文字を書いた紙や板を貼ったのである。言うなれば文字や空にある雲の形をかたどったものを配置することで、その上には空があるのだとみなしたのである。

空と神とを結びつける、雲文字。見立てによる神様への敬意の現れだとも言えるだろう。ただ少し飛び道具的な気もするが。

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